おどおど姫と甘い恋♡
「じゃあ私、行きますねぇ」
「おー、じゃあね」
嬉しそうに手を振って、愛原さんは友達たちと学食を出て行った。
視線だけでなんとなく見送ったら、なんでか大きなため息が出る。
「積極的だね、愛原さん」
「……。」
「興味なし?」
「……。」
今にも顔を伏せそうなくらい俯いた俺に、菊が笑ってる。
「大ちゃんは例のあの子のことで、頭いっぱいか」
「……。」
そのあの子が、お前の弟の彼女だって言ったら、びびんだろーな。
言わないけど……。