気づけば君が近くにいてくれた



《もしいつか、勇気を出せる日が来たらまた誘ってくれる?》



こんなの私の身勝手な図々しいお願いかもしれない。


それでも、アオイさんが楽しいと言っているオフ会は、アオイさんが言うんだから絶対楽しいものに違いない。


だから、行ってみたいんだ。


いつか、その時が来たら。



《もちろんだよ!いつまでも待ってるから!なんなら、おじいちゃんおばあちゃんになるまででも待ってるよ》



おじいちゃんとおばあちゃんの絵文字つきで送られてきたその言葉に、思わず笑みがこぼれる。



「ふふっ」



アオイさんは、私を元気にしてくれる天才だなぁ。


香純ちゃんや藤波くんと一緒。


私にとって、すごく大切な存在。


この先ずっと、大切にしたい存在。



《さすがにおじいちゃんおばあちゃんになってからは体力が辛すぎるよ》


《え、そう?お茶すすりながらお話するのも良くない?》



想像すると本当に面白すぎて、お腹を抱えて笑ってしまった。


確かにそんなのもいいのかもしれない。


今日は冷えるねぇ、なんて言いながらこたつに入って温かいお茶をすすってお話をする。


うん、楽しそうだ。


アオイさんとそんな幸せな日がいつか実現できますように。


明るい未来を想像して、そう願った。





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