可憐な少女の恋物語
「せ〜んぱいっ。おつかれさまですっ。疲れた体にマッサージしますね? ふふふ、もぅ、そんなに照れないでくださいょ。こっちまで、恥ずかしくなるじゃないですかっ」


 この日も部活終わりにマッサージをしてあげる。マネージャーたる私だけの特権。先輩の引き締まった体に触れる唯一の時間。


 こればかりは誰にも譲れない。いや、この時間は私だけの先輩なのだ。


 先輩の目には私だけしか映っていない。胸の鼓動が大きくなり、このまま一緒に悠久の時間をすごしたくなる。
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