表面上はクールな執事(ヤンデレ)が私を溺愛中
「執事、私、貴方のことが心配だわ」



「エッ……」

(こころが、俺のことを……SHINPAI?

 シンパイ?
 
 心配!?!?!?)




「何故ですか、お嬢様」





(知りたい知りたい知りたい知りたい知りたい知りたい知りたい知りたい知りたい知りたい知りたい知りたい知りたい知りたい知りたい……)





「何その異常なまでの『知りたい』は!」



「……」

(だって知りたいし……)






「だってじゃないわよッ!」



「……お嬢様、で、何故心配なのですか?」








「……貴方の異常なまでの私への執着についてよ」



「そのことですか……」

(あまり話したくはない……)






「そう……。
 なら、気が向いたらで良いわ。話したい時、話して頂戴?」



「はい」




「ところで執事……」


「……なんなりとお申し付けください」







「……宿題やって?」


「自分でしなきゃ力にならないって習いませんでしたか!」






「……苦手なのよね、数学」


「はぁ。……私が教えてあげますから、
 一緒に終わらせましょう?」





「うん!」

 やっぱり執事はいい奴だったわ!





(ついでに合法的に距離が近くなって、
 俺とこころの恋の方程式も成り立つのでは……!?)



「……執事、それはないわ。」






(……恋の方程)

「ないわ」



「……」


「えぇ。断じてないわ」







「宿題やりましょうか」


「……えぇ」



 そういえば、淑女教育で算盤を教えてくださった方の教え方に似てる……?

 ま、いっか。

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
< 4 / 5 >

この作品をシェア

pagetop