堅物騎士団長から妻に娶りたいと迫られた変装令嬢は今日もその役を演じます
そこに、ヨタヨタと歩くことを覚えたばかりの子供が、不安定に歩いていた。子供というのは、見るからにつり合いが悪く見えてしまい、見守っている大人の方が冷や冷やとしてしまう。そのバランスの悪い子は、クラレンスとエレオノーラの方に近づいていき、そして見事にその前で盛大に転んだ。転んだ先にはエレオノーラの足。それにヒシッとしがみついているのだ。
エレオノーラは膝を曲げて、その子と視線を合わせるしかなかった。自然とそうしてしまった。
「抱いてあげなさい」とクラレンスから声が降ってきた。
エレオノーラは驚いてクラレンスを見上げ、そしてその子を見ると、ニコッと笑ってくれた。彼女は壊れ物でも扱うかのように恐る恐る手を伸ばして、その子を抱き上げた。
「子供というのは、その相手が自分にとって敵であるかそうでないかを見分ける力があるらしい。この子が君に近づいたということは、この子にとって君が敵ではないと認識されたからだ」
クラレンスがエレオノーラの抱いた子の頭を撫でると、歓声が上がった。
「おうさまー。ぼくもー」
とか言い出す子供たちも現れ、クラレンスの周辺の者は冷や冷やしたが、当のクラレンス本人はまったく気にしていないらしい。
エレオノーラは膝を曲げて、その子と視線を合わせるしかなかった。自然とそうしてしまった。
「抱いてあげなさい」とクラレンスから声が降ってきた。
エレオノーラは驚いてクラレンスを見上げ、そしてその子を見ると、ニコッと笑ってくれた。彼女は壊れ物でも扱うかのように恐る恐る手を伸ばして、その子を抱き上げた。
「子供というのは、その相手が自分にとって敵であるかそうでないかを見分ける力があるらしい。この子が君に近づいたということは、この子にとって君が敵ではないと認識されたからだ」
クラレンスがエレオノーラの抱いた子の頭を撫でると、歓声が上がった。
「おうさまー。ぼくもー」
とか言い出す子供たちも現れ、クラレンスの周辺の者は冷や冷やしたが、当のクラレンス本人はまったく気にしていないらしい。