オトメは温和に愛されたい
 ブラウスを脱いで、少し考えてびしょ濡れになったブラジャーも外した私は、タオルドライ後の身体に温和(はるまさ)が持ってきてくれた少し厚手のスウェットを着る。
 冷水を浴びた身体は冷え切って冷たくなっていて、別に感じたわけでもないのに胸の先がツンと立っていてスウェットに擦れただけで少し痛くて。

(薄手の生地じゃなくてよかった)

 もしかして温和(はるまさ)下着(ブラ)も濡れていることを想定してこれを選んでくれたのかな。

 そう思ったのも束の間――。

温和(はるまさ)ぁー、これ、上だけじゃんっ!)

 私より遥かに体格の良い温和(はるまさ)の服だから、上だけでも太腿の三分の二ぐらいは隠れる。
 でも、私、実際はブラよりショーツの方が水浸しになってしまっているわけで……。

 この状態でノーパンはさすがにない、よね?

 でも、このまま温和(はるまさ)の服を着てしまったら、座った時、臀部(でんぶ)のところが確実に濡れて、お尻のマークが(にじ)み出てしまう。
 グレイのスウェットは、多分濡れたりするとダークグレイになる感じの雰囲気で、絶対そういうのが目立つものだった。

 そ、それはそれで恥ずかしいっ。

 私はすごくすごく悩んで、傷口に当たらないように気をつけながらパンダちゃんをそっと脱ぐと、ブラジャーと一緒に服の間に入れて包み込んだ。

 足を上げたりしなければ大丈夫、な……はず。
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