貴方の優しさに甘えてしまった
不倫

優しい言葉

 次の日、保育園に行くと、杉田先生はいなかった。
 響を保育園に送り出し、家に帰った。

何もやる気が起きず、ボーっとしていた。

ピンポーン
と鳴った。

ドアを開けると、杉田先生が立っていた。
「大丈夫ですか?
 昨日、電話をくれたあと、気になって仕方なかったです。話して下さい。」
中に入ってもらった。

涙が出てきた。
「大丈夫ですか?座りましょ。」

「ごめんなさい。大丈夫です。」
「大丈夫じゃないです。泣いてるじゃないですか。」

「落ち着いてからでいいです。
話して下さい。」

先生は何も言わず、待っていてくれた。

涙が止まり、話すことにした。
「実は、旦那が女の人と腕組んで歩いてるのを目撃しちゃって。以前も、友達が目撃してて、でも、気にしないようにしてたんです。
でも、実際見たら、パニックになってしまって。」
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