リナリアの咲く季節には、キミが隣に。
「……ん?なに?」

「毎週火曜日七時三十分、また南先輩と、緑化活動してもいいですか?」

先輩はそれを聞いて、いつもみたいにふわっとした爽やかな笑顔を見せてくれた。


「遅刻厳禁だからね」

「そんなの当たり前ですよ。私、今まで遅刻したことなんてないじゃないですか」

少し膨れた私の頭に大きな手が乗った。


「ごめんごめん、冗談。毎週火曜日、楽しみにしてるな」

優しい笑顔でそう言ってくれた先輩のおかげで、朝からあったかい気持ちになれた。
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