リナリアの咲く季節には、キミが隣に。
その日の夜、私は先輩にメッセージを送った。

先輩の連絡先はかろうじて知っていたけれど、メッセージを送ることなんて、今までなかった。

文章で会話をするよりも、直接先輩の顔を見て、大好きな声を聞いて話をしたかったから。

それが、私のなによりの幸せだったから。


『南先輩こんばんは。突然で申し訳ないですが、緑化活動のお手伝いは、今日で終わりにします。今までありがとうございました。先輩と活動ができて、楽しかったです』

面と向かって言えなかったのは、先輩の顔見たら、泣いちゃうと思ったから。

離れたくない、まだ一緒にいたいって思っちゃうと思うから。
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