SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
「藤堂・・・」

「あ…達生さん…」

「・・・奥さん、具合はいいのか?」

「あ、はい…」

「・・・具合が悪いのは…もしかしておめでたか?」

「それは…違います。本当に具合が悪いんです…」
航さんは強い口調で反論した。
「!!?」

小さな男の子が私達の目の前で派手に扱けた。

「大丈夫?ボク」
私がしゃがみ込み、男の子を立たせる。
二歳ぐらいだろうか…燕尾服を着て、ちゃんとおめかししていた。

瞳もクリッとして整った顔立ち。
「にーにがいない」とお兄ちゃんを探してるのか泣き始めた。
扱けた痛みよりもお兄ちゃんとはぐれたコトの方が彼には重大なコトだった。
「貴方のお兄ちゃん、何処に行ったんでしょうね…」
「迷子か?葉月」
「あ…その子は槇村奏弥君…『東亜』の槇村先生の次男だ」

白石社長が教えてくれた。

「達生さん、知ってるのか…」

「まぁな…泣くな…奏弥君…俺が兄ちゃん探してやるから…」
白石社長が泣いている奏弥君を抱っこした。

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