SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
私は昼休憩を取り、食堂に足を運んだ。我が社自慢の食堂。
ヘルシーな健康志向のメニューに社員が心身共に寛げるよう内装はナチュラルテイストで至る場所に観葉植物が飾られている。
私は偶然、遊佐課長とテーブルが一緒になった。

「社長からディナーに誘われたでしょ?早波さん」
「やっぱり…遊佐課長だったんですね…社長に変な入れ知恵をしたのは…」

私の予感は的中した。

「で、誘われたの?」

「まぁー・・・誘われました」

「社長と二人で必死にスマホで検索したんだよ…二人のディナー場所。期待してて。早波さん」

遊佐課長はそう言って冷やかすように笑い、唐揚げを箸で摘まんで口に運んだ。


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