SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
「君は本当に俺を良く見ているな…」

社長は私のタイミングの良さに感心した。

二人で社長室を出て、幹部フロアから地下駐車場直通のエレベーターに乗り込む。

鏡に映る私達の姿。
『俺を性的に見てくれ』と朝一番に言われ、今日一日仕事にならなかった。

社長も書類を逆さまに持つし、互いに意識し合っていた。
私の退職で二人の関係が一転する。

この先、どうなるんだろう。

「着いたぞ…」

「あ…」

考え込んでいると地下の駐車場に到着していた。

社長に声に弾かれ、私は我に返り、一緒に降り立つ。

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