SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
「君は魅力的な女性だ。早波さん。知らず知らず男を虜にする実に危険な女性だ」

「いえ、私にはそんな魅力はありませんよ」

「そうか?」

この歳で男性との交際歴も無い処女。
女としての魅力なんて全くない。

社長は勘違いをしている。彼は自分の頬に手を当てて、私を射抜くように見つめた。
その目には男としての欲望と私の全てを暴きたいそんな好奇心が見え隠れしている。

やはり、社長は私を女として見ていた。私は気恥ずかしく、彼の視線を遮るように顔を俯かせた。

でも、彼は私を見つめる。

「そんな目で見ないで下さい。社長」
私は頬を染めながら、抗議した。

「俺は朝一番に言ったはずだ…君を女として見ると」

「それは…」

「君も俺を男して見てくれと言ったはずだ」

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