先生のおかげ

援助交際

出会い系サイトには、
『つばきといいます。17歳の女子高生です。3万円で遊んでくれる人募集です。』
と、登録した。

『つばきちゃん、俺36歳。西村です。
 遊んでほいしな。』
『いいですよ。』

電車で1時間かかる勅使河原町の駅で19時に会うことにした。
勅使河原町と言えば、
カフェや居酒屋、カラオケ、裏通りには
ラブホもある。なんでも、遊びたい放題。

「こんばんは。つばきちゃん?」
「はい。」
「おカラオケ行かない?」
「いいですよ。」

個室カラオケに行った。
「可愛いね。」
「ありがとうございます。」
何曲か歌ったあと、西村さんの右手が肩に回ってきた。そして、左手が腿に触れて来た。
始めは、スカートの上だったが、スカートがまくり上げられた。

「キスしていい?」
「いいですよ。」
キスされた。
「止まらなくなってきた。いい?ゴムはつけるよ。」
「いいですよ。」
「カメラあるから、バレないように、スカートのまま上に乗って。マイクのスイッチ切って歌い続けて。」
「こうですか?」
「そう。最高。歌ってよ。」

「あっ、無理です。あぁ。」
演技した。気持ちいいわけない。
「すごくいい。イク」
西村さんは、満足そうだった。

「ありがとう。これお金。」
「帰ろうか。」

「さよなら。」
「バイバイ。」

『こんなんで、3万円なんて、中学生のときの苦痛と比べれば、全然だよ。』

こうして、私の援助交際の日々は始まった。

高校からは、親がいないためバイトは許可されている。やめるわけには、行かないので、
適度にバイトしながら、気ままに援助交際してる。
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