そろそろ喰ってもいい頃だよな?〜出会ったばかりの人に嫁ぐとか有り得ません! 謹んでお断り申し上げます!〜
「失礼ですが……えっと……御神本さん?は……今、おいくつでいらっしゃるんですか?」
今、この人は母に「お世話になった」ではなく「可愛がってもらった」と言った。
とすると、母とこの人の接点があったのって、彼がまだ子供の頃?と思ってしまって。
「――27だよ? 確か、キミとは9つ離れているはずだ」
そこまで言ってふと私に視線を転じると、「あぁ、それから俺のことは頼綱と呼ぶように」と謎の提案をしてくる。
「あ、あの……目上のよく存じ上げない方をいきなり下の名で呼び捨てにするような度胸、私にはないんですけど」
言ったら、「俺もキミのことは花々里と呼ぶからおあいこでいいだろう?」とか。
ダメ、話の通じない人だ。
「呼び捨てられるのも呼び捨てにするのもイヤです!」
こういうタイプにはハッキリ言ってやらないとダメだ。
キッと睨みつけるように御神本さんを真っ直ぐ見上げてそう言ったら、予想に反してクスッと笑われてしまった。
今、この人は母に「お世話になった」ではなく「可愛がってもらった」と言った。
とすると、母とこの人の接点があったのって、彼がまだ子供の頃?と思ってしまって。
「――27だよ? 確か、キミとは9つ離れているはずだ」
そこまで言ってふと私に視線を転じると、「あぁ、それから俺のことは頼綱と呼ぶように」と謎の提案をしてくる。
「あ、あの……目上のよく存じ上げない方をいきなり下の名で呼び捨てにするような度胸、私にはないんですけど」
言ったら、「俺もキミのことは花々里と呼ぶからおあいこでいいだろう?」とか。
ダメ、話の通じない人だ。
「呼び捨てられるのも呼び捨てにするのもイヤです!」
こういうタイプにはハッキリ言ってやらないとダメだ。
キッと睨みつけるように御神本さんを真っ直ぐ見上げてそう言ったら、予想に反してクスッと笑われてしまった。