天空の姫Ⅲ ~二人の皇子に愛された娘~

天空の姫

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行ってしまった。紅蓮が戦に行ってしまった。



戦が…また起こる。



月影はもう私を諦めてくれるのだと思った。でも違った。ここ数日紅蓮と過ごしているうちに天界では戦支度をしていたんだ。

すでに紅蓮と兵達が経ってから数日。

戦の状況はどうなのだろうか。

もう国境では争いが始まっているのだろうか。


「白蘭様。大丈夫です」

「ええ…」


侍女が安心させるも白蘭の胸騒ぎは止まらなかった。

紅蓮と月影が争うだなんて…。

月影は確かに多くの者に手をかけた。そんな私も月影を責めた。

しかし冷静さを取り戻し考えてみれば月影は良い天帝なのだ。

先の天帝や天后と違って己の欲だけでなく民のこともきちんと考えて決断をくだし、身分で人を判断せず罪を犯したのならば公平に裁きを与える。



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