マイペース社長に流されるままに
地獄の始まり

秘書

昼休み、同僚にランチ誘われたが断り、社長室に行った。

「失礼します。」
「久しぶり、梨奈ちゃん。」
「お久しぶりです。」
「まさか、梨奈ちゃんがうちの会社の社員だったなんて、驚いた!」
「そうですね。先日は、酔った勢いとはいえ、失礼なことを言いました。申し訳ありません。」
「ムカついたから、許さない。
 俺、秘書いないんだよねー。」

「今日から、佐々木梨奈は、俺の秘書。」

「え?どういう意味ですか?
お断りします。」

「そのまんまだよ。梨奈に断る権利なし。
断るなら、コレ、会社のパソコンにばら撒いちゃおうかな?」
 下着で、寝てる私の写メだった。

「最低。悪趣味ですね。写メとるなんて。」
「自分で脱いでそのまま寝るんだもん。
可愛くて、取っちゃった(笑)」

「秘書なんて、やったことないんで、困ります。」
「大丈夫。常に俺のそばにいて、俺のいう通りに、やってくれればそれでいい。」

こうして、私の社長秘書生活が始まった。
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