黒歴史な天才外科医と結婚なんて困ります!なのに、拒否権ナシで溺愛不可避!?
「ただいま、アデニーン!」
私は家に帰り、一直線にハムスターのアデニンのもとに向かった。
「あのね、正規職員にならないかって言われた!」
嬉しいことも悲しいことも、アデニンに共有してきた。
そうできる友達が少なかったのもあるけど、やっぱり昔から生物は好きで、この大学の理学部生物学科で生物分子遺伝学を専攻した。
ただそんな人間の就職先はあまりなくて、結局就職先にはあぶれたのだけど……。
だから、鈴鹿先生の話も、私にとっては、とてもありがたいものだった。
そう思っていると、
「それはよかった」
と声が聞こえて身体がびくりと震える。
アデニンが喋った! ……わけではなく、修がいたのだ。