私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~

 自分で顔が真っ赤になっているのがわかる。叫んで目線を反らせると、修はそんな私を知ってか知らずか、楽しそうに笑っている。

 時間もギリギリになり、私が慌てて踵を返して、研究室に入ろうとすると、
「俺は5年前も今も、忙しいだなんて思ってない。ましてやくるみが邪魔だなんて思うわけない。こうして、くるみと過ごせる時間を作るためだったら、なんだってするし」と耳打ちされた。


 訳がわからないまま修と別れ、そのまま研究室に入ると、自分の席に着く。

 それから、朝、寝ている修に『5年前の修も忙しかったんだよね……やっぱり私は邪魔だったんだよね』と呟いたことを思いだした。

「あのとき、起きてたの⁉」

 私が叫んだ声で、今日も寝袋で寝ていた栗山先生が驚いて飛び起きた。
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