私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
22章:おかえり

 久しぶりの濃いキスに、自分も応えていた。身体の奥底から熱いものがこみ上げた。
 自分が自分じゃないみたいで変だった……。

 そう、まるでこんな感じだ。

 口内に熱い舌が這いまわる。苦しくて、でも、それを小さく期待していた自分に気付いたりもして……

「んんっ!」

 朝、目を開けると、目の前には修のドアップ。
 夢じゃなくて、本当にまたキスをされていたようだ。

 私はガバリと起きあがり修を押すと、顔を真っ赤にして叫ぶ。

「なにしてんだぁっ!」

(朝から舌を入れるなぁあああああ!)

 修は私の涙をぬぐうと、目を細めてにこりと笑う。

「だって、もうこれはいいんだろ?」
「いや、違うでしょ! 何考えてるの!」
「でも昨日いいって言ってたろ」

 修は当たり前のように言う。

(昨日のあれ、あの時だけの許可じゃなかったの⁉)
< 273 / 388 >

この作品をシェア

pagetop