私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
23章:自覚

 ふと目を覚ますと、外はもちろん真っ暗。

「大丈夫か?」

 修は上から微笑んで私の髪を当たり前みたいに撫でる。
 修が見える角度がおかしいと思ったら、ソファで修に膝枕されていたようで私は飛びあがり、起き上がった。

(そうだ、思い出した!)

「ならどうして手加減しないのよっ!」

 あれから、泣いても何しても、触るのやめてくれなかったんじゃない!

 私が真っ赤になって叫んでも、修は目を細めて、そのまま流れるように私に口づける。

「んっ」

 それから何度かなだめるようなキスをして、
 私の額と修の額を合わせてきた。

「したって」
「……へ?」
「十分手加減した」
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