私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~

(まぁ、何はともかく映画、ケーキ、ワイン!)

 スキップしそうな勢いで歩いていたけど、大学前の信号が赤信号で立ち止まる。

 そしてふと顔を上げると、信号のあちら側にいるはずのない人物がいた。

 夢かと思ってゴシゴシ目をこすっても、やっぱりそこに『あの男』がいるではないか!


 目が合った瞬間、男は微笑み、私はそれを見て青ざめる。
 信号が変わるまでのランプが少しずつ減っていく。私の心臓はそのたびにバクバク音を大きく立てた。
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