私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
エピローグ

―――それから1年と数か月後。

 私は修と結婚して、助手として薬学部の鈴鹿研究室に勤務していた。

 修と結婚、そして私の勤務体系が変わって一年になるが、鈴鹿教授や栗山先生のおかげで、なんとか勤務できている。

 結婚生活は……まぁ、色々と(主に夜が)大変だけど……。
 仕事は私の癒しの場ともなっていた。


 そんなある日、私の元に一通のメールが届く。

【(決定通知)助手交流制度 人事部】

「な、な……! なにこれ!」

 訳がわからないままメールを開くと、さらに訳の分からない内容だ。
 栗山先生はそのメール画面を見て、持っていたコーヒーを呑気に啜る。

「あーなんか、助手交流制度って言って、他の部局の仕事や研究も手伝えるっていう。羨ましいよ、自分はそんなのなかったし。抽選制らしいよね、当たったんだ」
「で、な、なんで私が……! しかも……この交流先……!」

 私は言い終わる前に、立ち上がり走り出した。
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