今日も久遠くんは甘い言葉で私を惑わす。
そ、そんな噂があった気がするけどっ……まさか本当だったなんて……!!

王子さまたちは、本当に完全無欠なんだなぁ……。

でも……ちょっぴり孤独なのかな?

御曹司って、私の勝手なイメージだと、いつも孤独に頑張っているイメージがある。

それに……完璧だからって理由で好かれて、幸せなのかな……?

って……ひどいよね、こんなこと考えちゃ。


「みんな、今日は本当にありがとう!バイバイっ!!」

満面の笑みで手を振る。

みんなも手を振りかえして、玄関のドアを開け出ていった。

楽しかったなぁ〜。

また、みんなで遊べるといいな。



そして、数十分後、叔母さんや叔父さんが従兄弟たちを迎えにきた。

そして、2時間後。

「ただいま〜天音ちゃん!」

「ママ!お帰り!!」

帰ってきたママにぎゅっと抱きつく。

「ごめんね〜!遅くなって。」

「ううん!」

「謝罪料として、教室は天音ちゃんの好きなオムライスよ!!」

「えっ!やったー!!」

私は久遠くんとのことを無理矢理忘れるように、お母さんと楽しい夜を過ごしたのであった。

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