HONEYHOLIC(2)運命ウエディング~身代わり見合いの代償は溺愛~
入籍すると女性は改姓の手続きが必要になる。
それが面倒だと母さんの話を思い出し、棗に言って今日は一日、雪姫の改姓手続きに付き添う事にした。
一旦、部屋に戻り、手続きに必要な書類を携帯で検索した。
「どうぞ」と雪姫がコーヒーを淹れて持って来てくれた。
「サンキュー」
二人でコーヒーを飲んで一息つく。
「達生さん、ありがとう」
「あぁ」
少しだけ、結婚した実感が湧いた。
「少しだけ…結婚したんだと実感した」
「え、あ」
俺はネクタイのノットを緩めて、もう一口コーヒーを啜った。
「私も湧きました」
「そうか…」
俺と彼女はあの時から赤い糸で結ばれていたのかもしれない。
俺はしみじみと彼女を見つめた。
「達生さん?」
雪姫が俺の視線を感じ、見つめ返して来た。
「役所に行く前に…ランチ食べて行こうか?」
「はい…帰り…スーパーに寄ってもいいですか?」
「スーパー?構わないが…」