わたがし

 初めて主人を前にしたのは、主人が数えで4つの頃。

 砕左と走右(そうう)は25の時であった。

 見た目こそ殆ど変わらない、人間とは経過する年月が違う鬼とは違い、主人の容姿は変わっていく。

 幼い庇護対象であった主人も、もうじき20。

 
 
< 2 / 6 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop