君とベビードール



あたしと先生の休日。


今日はあんまりお天気が良くないから、あたしの部屋でゆっくり過ごす事にした…の、だが。




「……。」



なぜだか、先生の膝の上にいる、あたしなのです。



先生の腕は、あたしのお腹にきっちり巻き付いていて、解けそうにありません…。




「あのー、先生?」



前を向いたまま話すあたしに、



「ん?どうしたんだい?」




背中越しに響く先生の声が暖かい。
< 156 / 240 >

この作品をシェア

pagetop