君とベビードール




あたしの気持ちは、先生とノートのやり取りを重ねるうち、『憧れ』から、『好き』に変わっていった。



先生は、見かけだけの人ではなく、とても優しくて、穏やかで、あたたかい人だった。




10冊にも及ぶノートは、あたしの手元には1冊もない。



何故だか先生が、「僕が持っていたい。」言ったからだ。




今はたぶん、捨ててしまっただろうなぁ。




何となく、思った。
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