君とベビードール




「好きでした。でしたって!!過去形は、へこむよっ!!だから、諦めたのに!君の香水とか、言葉とか!!君は狡いよ!!」




もう、肩で息をしちゃってます、先生。





「だってっ!そんなのっ!分かるわけないじゃないですかっ?!」




思わず叫んだあたしに、




「…はぁ。君は、鈍いの?鈍感なの?いっそのこと、馬鹿なの?」




あのー、鈍いと鈍感って、意味が被っているような気が……。




「…僕は、君だからキスしたのにっ!君だって、そうだったんじゃ、ないのかいっ?!」
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