夢のつづきを君と歌う
Intro(イントロ)

扉の前



こんにちは!

一条(いちじょう)帆乃愛(ほのえ)です。


今、何をしてるのかと言うと、ベットで寝てます。


──いえ、寝てました。


こんな音が聞こえてこなければ……。



_ドンドン!



「おい、ノア!!」



ベットで気持ち良く眠っていると、部屋のドアを叩く音と、私の愛称を呼ぶ声が聞こえた。

そんな声を無視して狸寝入りをしていると、最初は叩くだけだった扉の向こうの相手は痺れを切らしたのか、叩くのを止めてシン─と黙りこんだ。


そして去って行く──。


ことはなく、強行手段に出てきた。



_バンッ!!



「テメーな!返事くらいしろや!!」



鍵の掛かったドアを蹴り飛ばして、怒鳴りながら入って来たのは茶髪の男だ。

< 1 / 369 >

この作品をシェア

pagetop