夢のつづきを君と歌う

淡い恋心



重い足取りの中歩いてると校舎が見えた。

また奏音の顔が浮かんで、ふと思う。


奏音っていつ登校してるんだろう、鉢合わせても可笑しくないんだけどな。

いや、別に会いたいわけじゃないけど……。


今は会わない方が私には良い。

どんな顔をして会えば良いのか分からない。


昇降口に着くと下駄箱の前に立ち上履きに履き替えた。


美咲と珠々に相談しようかな……。

中学校から奏音のことを知っている分、揶揄われそうなんどけど。


うーん……。


まだ勘違いの線もあるから取り敢えず平常心でいれば問題ないか!

相談はまた今度で、気持ちの整理がついたら話そう!


そう思い至った私は、何ごともなかったように前を向いて歩きだした。

< 125 / 369 >

この作品をシェア

pagetop