夢のつづきを君と歌う
淡い恋心
重い足取りの中歩いてると校舎が見えた。
また奏音の顔が浮かんで、ふと思う。
奏音っていつ登校してるんだろう、鉢合わせても可笑しくないんだけどな。
いや、別に会いたいわけじゃないけど……。
今は会わない方が私には良い。
どんな顔をして会えば良いのか分からない。
昇降口に着くと下駄箱の前に立ち上履きに履き替えた。
美咲と珠々に相談しようかな……。
中学校から奏音のことを知っている分、揶揄われそうなんどけど。
うーん……。
まだ勘違いの線もあるから取り敢えず平常心でいれば問題ないか!
相談はまた今度で、気持ちの整理がついたら話そう!
そう思い至った私は、何ごともなかったように前を向いて歩きだした。