夢のつづきを君と歌う
第二章
初恋と自覚
お兄ちゃんが合宿に行ってから一週間後の今日。
学校では来月開催する体育祭についての話しをするようで、クラスメイトたちはいつもより騒がしかった。
もちろん私たちも同じだ。
「6校時に決める体育祭の種目どうするか決めた?」
「まだだよ。思ってた以上に種目があって迷ってる」
お昼休みにお弁当を食べてると、さっそく珠々が聞いてきた。
質問に応えたのは美咲で、机の下から朝礼で配られたプリントを取り出す。
紙には短距離の100M、200Mと、長距離の1000M、1500M。
その他にもリレー、借り物、玉転し、デカパンと各種目が書かれていて、それぞれ定員数が割り振られていた。
ホントに色々あって迷いそうだよね。
玉転がしとか人気ありそう。