夢のつづきを君と歌う
体育祭 〜午前の部〜
数週間後、待ちに待った体育祭当日。
校庭に全校生徒が集まると各クラステントの下で朝礼が始まり、開会式が始まるまで空き時間になっていた。
なので私たちは、前列に固まって今日の予定の確認をしている。
「私たちっていつだっけ?」
「午前中の三種目くらいだよ。先に珠々が走るんだよ」
「えぇ!?美咲、交換してよー!」
「ムリでしょ。頑張って」
「そうだよ。私なんか午後二だよー?」
「そう言えば応援団の演舞の後だっけ。
盛り上がったあとの借り物競走って、プレッシャーやばそう」
本当にね。
爆上げしてからの借り物競走って、何なのよって感じ。