夢のつづきを君と歌う
好きだったこと
「帆乃愛はサイドメニュー、ナゲットにしたんだ?」
他愛もない話しでドリンクの話しをしたら、珠々が私の手元を見つめた。
「うん、たまに食べたくなるんだよね」
「一個ちょうだい」
「良いよ。 代わりにポテト一本ちょうだい」
「3本あげる。 んー、うまい!」
三人で分け合いっこをしながら話していると、後ろではまた喧嘩が始まったらしい。
さっきから話しが一つ進むたびに、誰かしらの意見が衝突し、何度も喧嘩をしている。
今度は何の喧嘩だろうとつい聞き耳を立てると、新曲の話しをしているらしい。
「ここはララーラララーでしょ!」
「は? なんで? ここはこれで良いだろ」
「良くない! サビに繋げにくいじゃない!」
「まぁいきなりの変化だよね。
でも悪くないんじゃない?」
「俺は少し繋ぎの何かが欲しいな」
「はぁ!? ………。 〜〜ッ!!」
へぇ、奏音が曲作ってるんだ。
そう言えばさっきも俺の曲がどうのって言ってたか。