俺のボディガードは陰陽師。〜第七幕・悪魔の愛〜

ありあまる幸せ

★★★




そういうわけで、翌日。

終わった後のご褒美に浮かれながら、授業を受ける。

本日は部活もないので、学校終わったら速攻飛び出して向かおう。だなんて、考えてはニヤつく顔を堪えながら。

授業が終わって早速帰り支度をしていると、颯太や陣内がやってきた。

「帰りどっか寄ってく?」と声を掛けられるも、放課後になずなに会いに行くという予定を伝えると、二人の顔が一斉にニヤつく。

そして、いそいそと帰る準備をしている俺を見て、冷やかし半分で声を掛けてくるのだ。



「へぇー。なずぽよ、帰ってきたのか。そりゃよかったなぁ、伶士」

「うん」

「で、これから会いに行くのか」

「うんうん」

「で、イチャイチャすんの」

「うん……って、こら」

思わず肯定の相槌をしてしまったが、あからさまに言うんじゃない。

軽く突っ込むと、陣内は笑って誤魔化していた。

そんな俺たちを見て「公共の場で何の話をしてんだよ……」と、颯太は苦笑いしている。


「ほら伶士、早く行かねえとチカに捕まるぞ。捕まったらイチャイチャどころじゃない。健康ランドに連れてかれて散々絡まれた挙句、サウナにぶち込まれるぞ」
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