生徒会室で甘い、秘密の時間
「ねえ瑞希」


「あ?」


話に入ってきたのは、陽翔先輩。


どうやら莉穂先輩と会長先輩の間に入ろうとしている。


「瑞希ってそんなに生徒会の印象下げたいの?」


「なんでだよ」


「んー?
ここで宇佐美ちゃんの勉強教えるのを断ったら生徒からも先生からも評判悪くなるよ。

“生徒会は中途半端”って」


さすが陽翔先輩。


笑顔で正論を淡々と言うなんてすごい。


会長先輩は考え込んでいるし。


気難しそうな会長先輩を丸めるって陽翔先輩って神....?
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