生徒会室で甘い、秘密の時間
「出来ました」


すらすらと流れるように黒板に答えを書いて席に戻る、神山くん。


こんな短時間で答えが出るとかほんとに神山くんは天才だ。


「あら。応用なのによく出来てる。さすがね」


先生もおっきな花丸を黒板に描いて神山くんを褒めている。


「神山くんが生徒会にいてちはるも会ってるなんてすごいよねぇ」


後ろの席である美輝ちゃんがぼやく。


「神山くん、すごいよね」


「あれは次期会長だわ」


次期会長。


そっか。神山くんも二年生になったらあり得る話。
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