ママになっても、極上ドクターから独占愛で迫られています
「話はあとで聞く。ひとまず家に帰ろう」

 それもそうだと同意して、蒼さんの車に乗り込んだ。

 莉々沙先生の言葉を鵜吞みにはできないので話し合いたいのだが、私たちをマンションへ送り届けた蒼さんは病院へトンボ帰りしてしまった。

 きっと今夜も遅い。帰りを待っていようと思っていたけれど、日をずらした方がいいかもしれない。

 莉々沙先生の言葉が傷跡のように胸に残ったままで、もう少し時間を置かなければ理知的に会話ができそうにないからだ。

 ……タイミングが噛み合わない。

 まるで私と蒼さんには縁がないと神様に嘲笑されているかのようで、気持ちは沈んでいくばかりだった。

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