4人のお兄ちゃんは王子様!?
≪結衣side≫
次の日。
私は突然聞こえた怒鳴り合う声で目を覚ました。
時計をみると8時過ぎ。
少し寝過ぎたかと反省もしつつ声が聞こえる部屋へ飛んで行った。
声が聞こえるのは秀兄の部屋からだ。
父「だから…お前はいつになったら仕事を変えるんだ?」
秀「仕事を変えるつもりはない。」
父「だいたい教員なんて給料は安いし何もいい事なんてないと前から言っているだろ!!」
秀「俺の人生なんだ…関係ないだろ?」
いつも穏やかな秀兄と昨日とても優しかったお義父さんが言い争っていたのだ。
喧嘩は似合わない2人。
一体なんでこうなったの?!と思いつつも仲裁に入らなくては、とも思っていた。
秀「教員だって決して楽な仕事じゃない。やった事もないくせにつべこべ言うのはやめてほしい。」
父「楽な仕事じゃないなら尚更やめて琉生みたいに医者になればいいだろう。だから私は最初から反対していたんだ!!」
結「ちょ……お二人ともっ喧嘩は……」
大「また喧嘩してんのか。」
琉「はぁ…。」
慌てて駆けつけた2人もその光景をみて何も口出しする様子はなかった。
なんでいつもだったら止めに入るくせに……。
それからしばらく2人の口喧嘩は収まる様子もいなかったが…
父「くだらない。これだから秀は無能なんだ…。残念だよ。」
お義父さんがそう言った瞬間私の中で何かがプチンとはじけた気がした。
結「無能じゃ…ないです。」
父「結衣か…お前は黙っていなさい!」
結「嫌です!!この世に無能な人なんていません!!もちろんお義父さんだって…お医者さんをしている琉生お兄ちゃんだって…人気モデルの瑛斗兄だって…みんな素敵です!でも……」
結「秀兄はいつも優しくて、私が落ち込んだりしてもすぐ気がついてくれてるし…勉強だってとってもわかりやすいし…学校でだって1番人気の先生なんです!!」
結「そんな秀兄のすごいところ何も知らないで無能だなんて言わないでください!!」
私は怒りながらそう言った。
何を言っているんだろうか。
自分の生活を一変してくれた恩人でもある人。
私のせいでお母さんが振られちゃったらどうしよう。
そんな色んな気持ちがモヤモヤしていた。
でも涙ながらにぶつけるとお義父さんは突然笑い出した。
父「本当にいい子だな、結衣は。」
結「えっ?」
父「私は実は一度も教員に反対した事はない。あまりにもみんなが結衣のことを褒めるから見てみたくなってしまってね。」
と言って昨日の笑顔に戻ったお義父さん。
しばらく状況が読めなかった私は固まった。
結「えーーーー!?」
大「騙されてやんの。」
琉「流石だな。」
恥ずかしいにも程がある…。
結「騙された……」
大「俺の名前は出なかったけどな…。」
結「それは…まだ仕事してないし…でも今のままでも充分大雅兄は素敵だよ!」
そう言うと大雅兄は顔を真っ赤にした。
父「さぁ!飯でも食いにいくか!」
私たちはその後おしゃれなカフェでゆっくりとご飯を食べたのであった。
次の日。
私は突然聞こえた怒鳴り合う声で目を覚ました。
時計をみると8時過ぎ。
少し寝過ぎたかと反省もしつつ声が聞こえる部屋へ飛んで行った。
声が聞こえるのは秀兄の部屋からだ。
父「だから…お前はいつになったら仕事を変えるんだ?」
秀「仕事を変えるつもりはない。」
父「だいたい教員なんて給料は安いし何もいい事なんてないと前から言っているだろ!!」
秀「俺の人生なんだ…関係ないだろ?」
いつも穏やかな秀兄と昨日とても優しかったお義父さんが言い争っていたのだ。
喧嘩は似合わない2人。
一体なんでこうなったの?!と思いつつも仲裁に入らなくては、とも思っていた。
秀「教員だって決して楽な仕事じゃない。やった事もないくせにつべこべ言うのはやめてほしい。」
父「楽な仕事じゃないなら尚更やめて琉生みたいに医者になればいいだろう。だから私は最初から反対していたんだ!!」
結「ちょ……お二人ともっ喧嘩は……」
大「また喧嘩してんのか。」
琉「はぁ…。」
慌てて駆けつけた2人もその光景をみて何も口出しする様子はなかった。
なんでいつもだったら止めに入るくせに……。
それからしばらく2人の口喧嘩は収まる様子もいなかったが…
父「くだらない。これだから秀は無能なんだ…。残念だよ。」
お義父さんがそう言った瞬間私の中で何かがプチンとはじけた気がした。
結「無能じゃ…ないです。」
父「結衣か…お前は黙っていなさい!」
結「嫌です!!この世に無能な人なんていません!!もちろんお義父さんだって…お医者さんをしている琉生お兄ちゃんだって…人気モデルの瑛斗兄だって…みんな素敵です!でも……」
結「秀兄はいつも優しくて、私が落ち込んだりしてもすぐ気がついてくれてるし…勉強だってとってもわかりやすいし…学校でだって1番人気の先生なんです!!」
結「そんな秀兄のすごいところ何も知らないで無能だなんて言わないでください!!」
私は怒りながらそう言った。
何を言っているんだろうか。
自分の生活を一変してくれた恩人でもある人。
私のせいでお母さんが振られちゃったらどうしよう。
そんな色んな気持ちがモヤモヤしていた。
でも涙ながらにぶつけるとお義父さんは突然笑い出した。
父「本当にいい子だな、結衣は。」
結「えっ?」
父「私は実は一度も教員に反対した事はない。あまりにもみんなが結衣のことを褒めるから見てみたくなってしまってね。」
と言って昨日の笑顔に戻ったお義父さん。
しばらく状況が読めなかった私は固まった。
結「えーーーー!?」
大「騙されてやんの。」
琉「流石だな。」
恥ずかしいにも程がある…。
結「騙された……」
大「俺の名前は出なかったけどな…。」
結「それは…まだ仕事してないし…でも今のままでも充分大雅兄は素敵だよ!」
そう言うと大雅兄は顔を真っ赤にした。
父「さぁ!飯でも食いにいくか!」
私たちはその後おしゃれなカフェでゆっくりとご飯を食べたのであった。