『request』短編集
(あっ、いたいた!!)
蒼空さんはドリンクコーナーにいて
その姿を盗み見。
迷うことなく手に取る商品を見て、私はその商品に首を傾げた。
「甘い物……」
自然とその言葉を口にしていた模様。
しかも、蒼空さんの目の前で。
ハッ!!と気がついた時には蒼空さんの目線は私にあって、
「………おはよ」
その顔はどこかバツが悪そうな。
「お、おはようございます…!」
ペコりと大きく頭を下げた。
しまった!バレてしまった!!つけてきたのバレた!?いやつけてないけど!!