魔法の恋の行方・ドラゴンのヘタレ純愛・シリーズ6(グラゴールとエリィ)
<ドラゴンの事情・その3>

それでいいのか?
グラゴールは、その状況に違和感を感じていた。

幼い時から、グラゴールは
祖父から帝王学を叩き込まれた。
祖父の地位を継ぐ事は、
暗黙の決定事項だった。

帝王学では
女の子と、どのようにつきあうか
なんて教えてはくれない。

もちろん、
グラゴールに性欲がないわけでは
ない。
女に興味がないわけでもない。
彼はよくエルフの女たちを誘った。

エルフの女は美しく、気軽でいい。
別れても、後腐れはない。

二股、三股はあたりまえ、
不倫も普通だ。
エルフの男女関係は、
相当に自由度が高いのだ。

< 5 / 60 >

この作品をシェア

pagetop