コーヒーを片手に
時は矢のごとく過ぎる
「バカにバカって言われちゃったよー」

「バーカ」

「麦ティー入れてきてー」

「ちゃんと手洗えよー」

「おもしろけりゃ、漫画なんてジャンル
 は関係ないんだよ、バーカ」

「俺の方が体重軽いんじゃない?」

「頭がいいんじゃなくて、
 努力してんだよバーカ」

忘れたわけじゃない
もっと
あなたの言葉を思い出せるはず
なのに
なかなかでてこない。
そして、あなたが旅にでてから
私はあなたの声が思い出せずにいる
音は記憶の中にとどめること
ができないと私は思う
言葉に表すこと事が難しいから

あなたが旅にでてから
早くも9年経った
私はあなたが大好きで
そして大嫌いでもあった
言い合いで勝つ事など不可能で
いつも負かされてたね

憎たらしくて
おもしろくて
頼りになって
そして
優しかった

私はあなたの真似ばかりしてたね
影響の受けやすい私だから
お母さんに
「お兄ちゃんみたいな事いって」
ってよくいわれて
でも、今でもいわれるけどね

生まれ変わるって本当にあるのかな?
あなたは一度だって
私の前に現れてくれない。
もう何かに生まれ変わっちゃったのかな?
時々あなたに手紙をかくけど
もちろん返事なんて返ってきやしない

あなたを近くに
感じるときはあるけど
それはあなたの霊が
とかじゃないとおもう
でも
いつもぶらさげてる
あなたの灰が入った
ネックレスをつけてないと
落ち着かない

別にね、死んだなんて今だって
信じてはいないけどね
最近すごく
恋しいんだ
話したい
声をききたい

どうしてか
別に悲しいわけじゃないけど
なんか
恋しくてたまらない

時が過ぎるのは本当に早くて
私はもうあなたの年の4倍に
時は一度だって
まってくれはしない
時は待つことをしらないんだ

言っても何もならないけど
あなたの未来をみたかった
あなたにもっと色々な事を
教えてもらいたかった
一回でもいいから
言い合いで
負かせてやりたかったのに

バーカ
バカはあんただよ
バーカ
でもね、

みんな、死ぬまであなたの事を
忘れはしないし
思っているから

バーカ




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