初恋グラフィティ
「え?」とでも言いたそうな顔をしている恭平さんに、私は更に付け足した。
「あの…、ハムスターも連れて来るんで、一緒に置いてもらってもいいですか…?」
「え…?」と本当に聞き返した恭平さんに、私は泣きながら続けた。
「できればずっと…、恭平さんとお母さんの側に置いてもらってもいいですか…?」
「志保ちゃん…」
恭平さんはタバコの火を消すと、再びこちらへ戻ってきて言った。
「それって、俺と一緒になってもいいってこと…?」
こぼれる涙を毛布で拭きながら、私はゆっくりうなずいた。