ずるすぎる幼なじみと甘々ふたりぐらし。

「い、伊緒くん……」

「ん?」

「ちょ、ちょっと、こ、この体勢……」


顔を赤らめたモモは、目を泳がせている。


「なに? なんか不満?」

「……っ、ドキドキしちゃうから……」


なんで?

俺と一緒にいてドキドキするって、それ期待していいってこと?

……じゃあもっとドキドキしろよ。

さらに顔を近づけると、モモの頬がどんどん赤くなっていくのがわかる。

俺だって、モモとこんな狭い空間でくっついて理性を保つのに精いっぱいなんだから。

ちょっとくらいドキドキしててもらわないとな。

そのまま距離が完全になくなったところで、ぎゅーっとモモを抱きしめる。


「ど、どうしたの?」

「……充電切れたから」

「え……? スマホ……?」


瑛人と同じこと言いやがって。

わけわかってないモモは、おとなしく俺に抱かれてる。


俺好みの抱き枕なんてどこにも売ってるわけないじゃん。

だから、モモは永遠に俺に抱かれてればいーの。


このスペース、これからもときどき充電に使わせてもらおう。
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