【完】溺愛体質の彼は私に好きと言わせてくれない
「まさか一発で出るなんて。榛名ちゃん運が強いね。それにしても…ふふっ、あの必死な顔。ストラップ一つであんなに必死になるなんて。ほんとに好きなんだね」






「そ、そんなに笑わないで下さい。今になって恥ずかしくなってきました///」






「ふふ。じゃあ俺も記念に買ってみようかな」






昴も依乃里と同じランダムラバストを購入してその場で箱を開けた。






箱に入っていたのは数量限定生産の明星タイムのラバストだった。





「そ、それは…!」





明星さんのラバスト…!





だけどラインナップには描かれていないやつだ。





シークレットが出るとは公式サイトには書いてなかったはずなのに。






「へぇ〜お兄さん凄いね。それ、百個に一個しか入ってないレアものなんだよ」







突然現れた青年は妙にグッズに詳しかった。依乃里たちはそんな彼を凝視した。






「そんなにレアものなの?」






昴が尋ねると依乃里はすぐにそれに答える。







「今調べてみたんですけど、あの人の言う通りかなりのレアもので、発売してからすぐに高値で売られているほどです」







素早くスマホで検索をしてその価値を説明する依乃里。







まさかそんなレアものがここで見ることが出来るなんて今日はついてる。






あれ?





ていうか……。







「あの、あなたは一体...。なんでこんなにもラバストに詳しいんですか?」
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