【完】溺愛体質の彼は私に好きと言わせてくれない

寒空の待ち人

ー昴sideー




駅前のクリスマスツリーの前で昴は依乃里からの連絡を寒さに耐えながら待ち続けていた。





二十時か。来るの早すぎたな。






三時間もここにいるから不審者だと思われそうだ。






クリスマスだからプレゼント買ってから待ち合わせ場所に来たが、やっぱり早すぎたな。






プレゼント選びに時間かかると思っていたが、案外早く購入することができた。







一度家に帰ろうかと思ったけど、家に帰る頃には連絡きたら戻るのは面倒。






ここから家まで三十分はかかる。






「ゴホッ、ゴホッ!」






寒い。さすがに身体が冷えてきたな。
< 93 / 173 >

この作品をシェア

pagetop