嫌いだったのに好き
一緒にハンバーグを食べた。
「早川さん、趣味とかないんですか?」
「うーん、趣味じゃないけど、料理やお菓子作るのは好き。」
「そうなんだ。意外。」
「意外とは失礼な。」
ムスっとした。
「あは。冗談ですよ。」

アパートまで送ってくれた。
「ここなんですね。お疲れ様でした。」
「ありがとう。楽しかった。」
「本当ですか?よかった。また、誘います。では、月曜日に。」
羽山くんは帰って行った。

不思議な気分だった。
イヤイヤ行ったのに、楽しかった。
『普通のデートをしただけなのに。』
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