嫌いだったのに好き
胸がザワついた。
羽山くんは知らない顔してた。
でも、羽山くんはワザと連れてきたのだと思った。

それを見ながらごはんを食べた。
食べ終わり、席を立つと、矢嶋さんたちも帰るところで、ハチ合わせになった。

羽山くんがすかさず、
「部長、奇遇ですね。お誕生日会ですか?」
「あー。こちらは、部下の羽山くんと早川さんだ。」
 と奥様に紹介した。
「部長にはいつもお世話になってます。」
なんとか言えた。
羽山くんは「おめでとう。」
と子供に言った。
「では。」
帰って行った。
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