すてられた想い人をなぐさめたら、逆に私がひろわれました!?
***
「俺さ、思うんじゃけど――」
ふと何かを考えるように黙り込んでいた究さんが思い切ったように口を開いた。
「柳川さ、言凛ちゃんのこと、満更でもない気がするんよね」
そこまで言って、淡く微笑むと、小さく溜め息を落とす。
「こんなん俺が言うのも敵に塩を送るみたいでおかしな話なんじゃけど……大好きな言凛ちゃんのためだと思って敢えて言わせてもらうわ」
究さんは私をじっと見つめると、私の目端に滲んだ涙をそっと指先で拭ってくれてから、再度小さく吐息を落とした。
「あー、もう! ホンマ言凛ちゃん、可愛すぎる! じゃけぇさ、やっぱ俺にせん?って言いたいところなんじゃけど……それじゃ言凛ちゃん、心の底から笑えんのんじゃろ? それは俺、やっぱり嫌なんよね」
言って、ガシガシと頭を掻いて……。
「ね、ことり。俺を信じてしばらく俺と付き合うふり、してみん?」
とんでもない提案をしていらした。
「俺さ、思うんじゃけど――」
ふと何かを考えるように黙り込んでいた究さんが思い切ったように口を開いた。
「柳川さ、言凛ちゃんのこと、満更でもない気がするんよね」
そこまで言って、淡く微笑むと、小さく溜め息を落とす。
「こんなん俺が言うのも敵に塩を送るみたいでおかしな話なんじゃけど……大好きな言凛ちゃんのためだと思って敢えて言わせてもらうわ」
究さんは私をじっと見つめると、私の目端に滲んだ涙をそっと指先で拭ってくれてから、再度小さく吐息を落とした。
「あー、もう! ホンマ言凛ちゃん、可愛すぎる! じゃけぇさ、やっぱ俺にせん?って言いたいところなんじゃけど……それじゃ言凛ちゃん、心の底から笑えんのんじゃろ? それは俺、やっぱり嫌なんよね」
言って、ガシガシと頭を掻いて……。
「ね、ことり。俺を信じてしばらく俺と付き合うふり、してみん?」
とんでもない提案をしていらした。