好きは月曜日に

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「お腹いっぱいになりました?」


うん、と答えると心底嬉しそうに、ふにゃと笑いながら頭を掻く。

私より背も体格もずっと大きいのに、表情や仕草に可愛さを感じる。

…耳、赤いな。

今日は個室の居酒屋で、L字型に座ってテーブルを囲んでいるので、持田くんの左側がよく見える。


「最近、よくご飯誘ってくれてるけど、このお店が一番おいしかった」

笑顔でそう言うと、持田くんは「よかったです」と言いながら、私のほうに向き直った。



…少し、むずむずする空気感。

この感じ、もう何度目か。



持田くんとご飯に行くのは、前々からたまにあったけど。

ここ一ヶ月は毎週誘われて行っている。

「今日の夜、空いてますか」と月曜日の朝誘われて、夜に楽しく飲んだり食べたりしたあと。


「水曜日も会えませんか」とまた誘われる。

それを繰り返し、三週間。
今日で四週間目になる。


最初はなぜ水曜日?と思ってけど、さすがに三回も繰り返していると。
…なんとなく察してしまう。


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